【初心者向け】電気工事でよく使われる電線の種類を分かりやすく解説

電気工事
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【初心者向け】電気工事でよく使われる電線の種類を分かりやすく解説

電工初心者
電工初心者

電気工事で実際に使う電線ってどんなのがあるの?


よく分からないから教えて欲しい!

電線の種類はたくさんあるけど、俺の現場で実際に使っていた電線を紹介していくね!


初心者のうちは今回の情報を覚えておけば問題ないはず!


今回の記事は以下の通り

電線とケーブルの違い

電気工事で良く使われる電線を解説


この記事を書いているのは電工で20年飯を食ってるベテラン電気工事士。


保有資格:第二種電気工事士  第一種電気工事士  一級電気施工管理技士


要するに現場での経験が長い職人です。


電気工事士に転職しようか悩んでる

電工になりたての初心者

の人はぜひ参考にして欲しい。

それでは解説していきます。

電線とケーブルの違い

電線は導体(金属)を絶縁体(ビニル樹脂)などで覆って絶縁処理されたものをいいます。


↓電線


絶縁処理とは、電気を通さないようにすること。


導体が剝き出しだとショートしたり感電する危険性があるよね。

切断した電線は導体が見えているからビニルテープを巻いて絶縁処理するよ。

現場では端末処理(たんまつしょり)ともいうよ。



ケーブルは電線と同じように導体(金属)を絶縁体(ビニル樹脂)などで絶縁処理されて

それをさらにビニル樹脂などの外装で保護してあるものをいいます。


↓ケーブル


外装で保護している分、電線と比べて強度と耐候性が強くなっています。

つまり、

導体を絶縁体だけで保護しているものが電線。

導体を絶縁体と外装(シース)で強く保護しているものがケーブル。


電工初心者
電工初心者

あまり違いが分からないなぁ。

どうやって使い分けてるの?

電線は直接的に衝撃や圧力を受けない、分電盤や配管の中で使われるよ。

ケーブルは強度や耐候性があるから屋内はもちろん屋外どこでも使われてるね。





ここから現場でよく使用するケーブルを電線を紹介していくね!

VVF



正式名称は「600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平型」

建物の照明やコンセントまでの配線で使われることが多い。

現場では「ブイエー」とか「エフ」と呼ぶ人もいる。

電気工事で一番使うといっても過言じゃない。


第二種電工事士の試験でもVVFは使用されているから早いうちから慣れておいた方がいい。


現場でもケーブルストリッパーはかなり使う。
スピードも上がるしなにより楽。


CV

正式名称は「架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル」

設備の幹線・動力の配線で使用される。

呼び方はそのまま「シーブイ」っていわれる。

耐熱性、耐候性に優れている。

CVケーブルは単身ケーブルを複数束ねたもの。



盤の中に取り込んだケーブルを剥くときは外装(シース)を1メートル前後剥くことが多い。

盤結線ではハグラーが便利。

盤結線するベテランは必ず持ってる。



CVT

正式名称は「架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル」


設備の幹線・動力の配線で使用される。

呼び方はそのまま「シーブイティー」

耐熱性、耐候性に優れている。

CVTは単身ケーブルを3本より合わせたもの。

  • CVDケーブル:2本のCVケーブルをより合わせたもの。
  • CVTケーブル:3本のCVケーブルをより合わせたもの。
  • CVQケーブル:4本のCVケーブルをより合わせたもの。



ケーブルの外装を剥くときによく使うのがカッターだが、最近は手を切ってしまう事故が多いため使用禁止の現場が増えてきている。


しかし電工ナイフは許可されてる。同じ刃物には変わりないが。


そして必ず注意される切創防止手袋。持っていないと刃物を使用させてもらえない。



IV

正式名称は「600Vビニル絶縁電線」


現場では「あいぶい線」と呼ばれている。

赤、黒、白、緑など、色は何種類もある。

配管やレースウェイの中に入れて、照明器具のわたりなどで使用される。

緑は接地線として使われている。


LANケーブル

正式名称は「ローカル エリア ネットワーク ケーブル」



LANケーブルには種類があり、カテゴリ(規格)ごとに通信速度が変わる。

CAT5e、CAT6、CAT6A、CAT7などがある。カテゴリが上がるほど通信速度が速くなる。

現場ではCAT5e(かてごいー)、CAT6(かてろく)と呼ばれている。

インターネットを使用する住宅や工場どこでもLANケーブルは使用されている。

防犯カメラでLANケーブルを使用するときも多い。


AE線


正式名称は「警報用ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル」



現場ではAE線(えーいーせん)と呼ばれている。

主に自動火災設備の感知器やスピーカーの配線に使用される。

耐熱性が必要とされる場所ではHP線が使用される。


HP線使わなきゃいけないのに、AE線を配線しちゃってやり直したことが何回かある。

職長にしっかり確認してから配線しよう!

電気工事でよく使われる電線まとめ


電線とケーブルの違いは外装(シース)があるかないか。


VVF:コンセントや照明器具で使われている。


CV、CVT:設備の幹線、動力など大きい電力が必要な時に使用される。


IV線:緑は接地線で、他の色は照明器具のわたりなどで使用される。


LANケーブル:インターネットや防犯カメラの配線で使用される。


AE線、HP線:自動火災設備の感知器やスピーカーの配線に使用される。


初心者のときは上記のケーブルを覚えておけばOK。

建物や状況で使用するケーブルはもちろん変わってくるが、珍しいケーブルや大きい電線サイズを使用した経験は電工として大きなステータスになる。

辛い新人時期を乗り越えよう!


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